今橋映子氏の
『異都憧憬』(平凡社ライブラリー)がものすごくいい本。文化史の到達点というぐらい、中身がつまっている。
ヴィジュアル資料にも強いし、文献書誌一覧を見ると、
「タカヤマ学」から
「バーバラ・スタフォード」への流れもフォローされていそう(まだ確認してないけど)。
十九世紀フランス文化史ということでは、鹿島茂氏が斯界の帝王だろうけれども、嗜好(志向)の違いか、自分にはちょっととっつきにくいところがあったけれど、今橋氏には脱帽。すげー。
そうと意識して勉強してきたワケではないのだけれど、どうやらこっちも仏蘭西国とご縁あるらしく、縁ある以上、やはりその国のことは調べておかないといけない。
で、これから当分は今橋ブームが来るなー。もっとも、前述の名著は質も量もとにかく巨大なので、読みきるには相当かかりそうだけれども。