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カテゴリ:未分類( 560 )

2018年に「読んで良かった!」マンガ、5作品をチョイス(´∀`*)

2018年に「読んで面白かった!」というマンガをただただ取り上げる投稿(´∀`)


1. ゆずチリ作、『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』(くらげバンチ掲載、Webコミック *単行本未発売)

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解説:小学生女子「姫乃ちゃん」と小学生男子「オージくん」のやり取りが微笑ましい(..◜ᴗ◝..)


石黒正数さんの『それ町』でも、エビちゃんとタケルという小学生エピソードがあったけど、その後日談のような雰囲気。延々と再読。


2. 源素水(みなもともとみ)作、『先生は恋を教えられない』(小学館、ゲッサンにて連載中 *単行本未発売)


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解説:『ゲッサン mini』でコツコツ作品を発表してきた源素水さんがついに大爆発!という印象。


「先生と生徒モノ」という王道の展開ながら、随所に光るモノを感じる。高校生男子の方はなんかジジョーありげだが、この後どうなる。延々と再読中。


3. 福田晋一作、『その着せ替え人形は恋をする』(スクエニ、ヤングガンガンコミックス、現在2巻まで発売中)

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解説:雛人形の職人を目指す高校生と、推しキャラのコスプレをしたいけど全然手芸スキルの持ち合わせないギャルが奇跡のコラボ。


まー華やかな絵柄でゴス系の衣装を細部まで描き切るコダワリに脱帽。オトコ名前だけれども勝手に女性作家さんだと決めつけ、こちらも再三再読中。


4. ナナシ作、『イジらないで長瀞さん』(講談社、マガジンポケット、現在3巻まで発売中)

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解説:からかうのが上手な女子のマンガが大人気だけれども、こっちはからかいではなくイジる方面なので好みを分けそう。


でも3巻まで出てる上にスマッシュヒットのようだから、「だがそれがいい!」というひとが相当数に上る様子。絵柄もスッキリしていて好印象。再読につぐ再読。


5. 川勝徳重(かわかつとくしげ)作、『電話・睡眠・音楽』(リイド社)

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解説:これまで『架空』『蝸牛』といったコア過ぎる媒体で独特すぎる作品を発表してきた川勝さんの初単行本。


巻末には「左開き」(いわゆる海外のマンガでおなじみ)の短編があったり、アシスタント先でヒマな時間に描いた小品もあるなど、とにかく多彩。梅崎春生とか藤枝静男などのチョイスがイチイチ渋い。目下再読中。


ーーということで、2018年は日々絵を描いてばかりいたので、相対的に沢山のマンガを読む方に向かわなかったなー。


でもその分、気に入った作品を延々と再読して、しかも飽きない!という作品に出会えたのが大きかった。


源素水さんと『姫乃ちゃん』は単行本がぜひぜひ発売されて欲しい。発売はされるんだろうけど、なるべく早めにお願い致します( ´ ▽ ` )ノ


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by ulyssesjoycean | 2018-12-15 14:49 | Comments(0)

何でもござれのヒゲモジャおじさん、ジョン・ラスキンが気になる(´∀`)

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(プルーストを通じて名前を知ったジョン・ラスキンさん。名前を知ってから、実際に本を読むまでには年単位で時間経過があったから、親しみづらい何かがあったんだろう。ただ『建築の七燈』を読んでビックリ、ラスキンさん、絵がクソ上手い。その辺が良い具合に入り口になってくれた格好。『建築の七燈』は鹿島出版会から税込3024円にて発売中)


このヒゲモジャおじさんは誰? チャールズ・ダーウィン? ぐらいの印象だった、英国の批評家ジョン・ラスキン。


19世紀の文章にはどうも親しめないーーと言っちゃうと話が終わっちゃうけど(^∇^)、チャールズ・ディケンズとかウォルター・ペイターとか、文章が濃密すぎて楽しむところまで行きつかない。


それがどういうのか、もっと濃密なプルーストさんを追っかけてるうちに、ラスキンおじさんにも馴染みが出来た形。


とにかく建築物のスケッチが尋常でない、なんだこれはーーというのが上手い具合の入り口になってくれて、ちょこちょこラスキンの著作にも親しむように。


富士川義之さんの文章に触れたら、なんとペイターの師匠筋がラスキンさん。プルーストも含めて、ウイリアム・モリスとか、その影響を受けた人は相当の数にのぼる様子。


とはいえラスキンさん、キリスト教思想(というより主義)にガチガチな側面もあって、典型的な19世紀人という感じ。だからこそ、影響を受けた人も「そうじゃないだろう」と自分の理論を発展させやすかったのかな。


ラスキンさんは建築系の批評がとくに有名だけど、社会思想から何から、書きまくった人みたい。ケンブリッジのLibrary Editionは全39巻とか。゚(゚´ω`゚)゚。


しかし実際に読んでみると、「ラスキンさん、そりゃいくらなんでもおかしくない?」と疑問を挟みつつ、でも「何か大事なことを言っている」という感覚が絶えずある。


最近はピコピコや数学ばっかりで、こういう文芸方面から遠ざかってたから、たまに格調高い文面に接するとリラックスする気分に。


気がつけば19世紀の文章も、Walter Pater “Renaissance”とか、Matthew Arnold “Culture and Anarchy”が本棚に見えるようになったけど、ちっとも読み進まない(^∇^)


実際お2人とも、スラスラ読めるような文章を書いてないから当たり前だけども、きっとラスキンさんの英文もこんなじゃないかなーと想像しているところ。


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by ulyssesjoycean | 2018-12-10 23:23 | Comments(0)

「ヒュプネロートマキア・ポリフィリ」という舌を噛みそうな書名! でも難しすぎてむしろ覚えちゃった(´∀`)

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(こんなカタカナ語を覚えられない!と思ったら、むしろキバツすぎて印象に残っていた「ポリなんとか狂恋夢」。タカヤマ御大の訳したい何かに入っていたようないないような……そしたら今度、ヒュプネロートマキア・ポリフィリとして全訳が出版される由。どっちにしても超ややこしいカタカナ名前だった(^∇^) 八坂書房から12/11に税込7,452円にて発売予定)

「ヒュプネロートマキア・ポリフィリ」という、どこに点を打っていいのか分からないようなフシギ本が近々出版されるみたい。

一度、タカヤマ御大の翻訳チョイスに書名を見たような見てないような…それくらい漠然と「ポリなんとか狂恋夢」というキーワードだけが記憶に残ってた。

密林の紹介文に目を通すと、15世紀のイタリア作家、ギリシャ語やラテン語もバリバリ出てくる、澁澤龍彦先生鍾愛の作品、そんなアオリが目にとまる。

「ポリフィリス狂恋夢」というのが、澁澤龍彦さんの付けたタイトルだそうで、フランス語訳も出てるみたいだから、それでなのかな。

「ヒュプネロート」はどんなことかわからないけど、マキアは「Deus Ex Machina」のマキナかな。だとすると、機械とか仕掛けくらいの意味だろう。

で、「ポリフィリ」はpolymathとかpolyphonyのポリだろう。「多」とか、単純に多いとか。

で、フィリはphilo-語幹だろう。ただ悲しいかな、自分のラテン語知識では、フィリ(phili)が、genetive masculine singularなのかgenetive masculine pluralなのか判断つかないという(´∀`)

「なんでもたくさん愛する人のヒュプネロート仕掛け」だと、乏しいラテン語とギリシア語の知識で当て推量。

版元のラインナップとか見ると、錬金術とかその辺に区分されるのかな。まだ読み続けてるギルバート・ハイエット先生の『西洋文学における古典の伝統』でもこの書面に言及なかったのは、そのせいだろうか。

なんにしても、店頭に並んだ際にはぜひ手にしてみたい一冊。「学魔プロデュース」なのかなぁ、というの気になるし( ´ ▽ ` )ノ


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by ulyssesjoycean | 2018-12-03 19:51 | Comments(0)

『まどマギ』もビックリな西田幾多郎先生の来歴。なんか菅原道真みたい(´ω`)

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(『陰陽師』では敵役として登場の菅原道真さん。史実を調べてみると、実際、散々な目に遭っている様子。『新古今和歌集』には道真さんの詠んだ歌も入ってるけど、そうした心情を歌に賭したのね、と後年納得。そう言いながら、いまだに新古今〜を手にしてないのは自分としてもどうかと思う(^∇^))


このところ哲学者の方のキタロー先生が殊の外おもしろく、その随筆をせっせと読んでる次第。


でも西田幾多郎先生ご本人の来歴を見てると、「殊の外おもしろく」の真逆を行く、『まどマギ』も真っ青のアレな展開。


西田先生は歌も詠んでるけど、実際そういう心情を吐露する面があったのかな、と思ったりして。


尊敬してやまぬ本居宣長先生も、言うに言われぬ心情の発露が歌であり、その心情を綜合して「もののあはれ」と言うのだと、歌論の中で述べておられたな。


それでハッと思ったのが、菅原道真さん。『新古今和歌集』でグッとくる歌を詠んでるなー、誰なんだろうと思ったら、それが道真さんという。


道真さんも散々な目にあって、それを歌に託してるけど、その姿が西田幾多郎さんに重なった次第。


あとは西田さんの随筆眺めてビックリしたんだけど、打坐(座禅)をメチャメチャやってる。終日座禅ばかりという日もあったりして。


お寺とも、単に檀家づきあいというレベルを超えたものがあるし、どんな成り行きでこうなったのかな、と思ったのでした。


なにより夏目漱石の完全同時代人だから、漢文当たり前のところからどうやって言文一致〜自分の文章を作るか、というその過程が興味ぶかい。


前に芥川龍之介の全集読んでたとき、言文一致体だと日に数枚、10枚書けたことは数えるほどだが、漢文的な文語であれば幾らでも書けるなんてくだりが。


西田幾多郎さんなんか、特に哲学やってたわけだから、その辺どうされてたんだろう。日本語にはない言葉も多かったんじゃないかな。


そういや哲学書の中に出てくる「当為」というのがナンダコレと思ってきたけど、西田さんの本を通じて、ドイツ語のsollenだと分かった時は拍子抜け。なんだ、shouldのことじゃん!なんて。


全体に転換期の厄介な出来事を全て抱え込んじゃったのが西田幾多郎さんなのかなーと思ったりする。漱石先生もバリバリ作品を書いてたのは10年ほどだし。


前に漱石の『こころ』を読んでたら、登場人物たちがあまりに生真面目なので、時代の懸隔はともかくとしても、ついていけない面あったけど、明治はこうした生真面目さがフツーだったのかな。


それまで江戸時代で、ドーンと明治に変わったことの反動が、漱石さんは正味10年でpassed awayしちゃったり、西田さんがありとあらゆる辛酸をなめたことに表れてるのかなー。


この分で行くと、西田幾多郎さんの伝記もなかなかにソーゼツな気がするけど、ちょっと眺めてみたい。


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by ulyssesjoycean | 2018-11-29 18:53 | Comments(0)

川勝徳重さんのマンガ作品『電話・睡眠・音楽』がリイド社から単行本化! ていうかもう出てる⁈

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(雑誌『架空』のタヌキマンガを見て「これは!」と思った書き手、川勝徳重さん。同人やコアな雑誌で目にしてきたけど、すでに単行本化されていたとは。不覚。奥付を見ると2018年10月に発行の由。川勝徳重『電話・睡眠・音楽』は、リイド社から税込1,404円にて発売中)

このタヌキの絵の脱力感はすごいなぁ、と感銘を受けた川勝徳重さん。作中に出てくる貸本マンガや古い映画、日本文学などなど、渋いチョイスをする人だと思ったら、年齢を知って二度びっくり。

全然傾向ちがうけれども、気鋭の小説家として注目する根本聡一郎さんと、ほぼ同年なのかな? 川勝さんも根本さんも「妖怪」(水木しげるナドナド)にアンテナあるようだから、その辺が水脈なんだろうか。

*かくいうこっちも、本居宣長先生スバラシイとか、最近では西田幾多郎さんにグッと来るとか、斎藤緑雨全集を集めたりしてる格好だから、十分どうかしてる(^∇^)

近年は1年365日、絵を描かない日はないという状況に立ち至ったので、その反動なのか、マンガ関連のアンテナが鈍くなって申し訳ない限り。川勝さんが単行本出してるのに知らない!というのは不覚だったナー。

そういえば先日、イタリアのマンガ家さんで、「おおっ!」と思う絵柄を目にしたけど、テキトーにノートした著者名が間違っていたらしく、いくらグルグル先生に尋ねてみてもラチがあかない。

島本和彦先生に「いつでも買えると思ってるなら今買え!」という名言あるけど、買おうと思うくらいの作品はメモもちゃんとしなくてはと思うことしきりでした( ´ ▽ ` )ノ


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by ulyssesjoycean | 2018-11-25 16:29 | Comments(0)

「μ(X)」にはムムムとなるのに、「株をX個買う」のがOKなのはなぜ? 小島寛之さんの新書で考える

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(“数学が得意だったので、中学〜高校時代に同級生たちが「数学が分からない」と言ってる意味が分からなかった。それが数学で大学院に進もうとして、はじめて「数学が分からない」という状態に直面、「同級生たちが言っていたのは、このことだったのか。やっとその苦しさが分かった」” ーーという大変に印象的な「あとがき」を記憶してたけど、あれは小島寛之さんの新書だったのか。なんか「ごん、お前だったのか」感覚だけど^_^  小島寛之『文系のための数学教室』は講談社現代新書から税込799円にて発売中)

数学をやり始めて分かったこと。それは「数学が分からない」のではなく、「数学で使われる記号表現に納得できない」ということ。

x, y, zから√やΣ、あれはなぜその形になったのか、その形にする合理性はなんなのか、そもそもなんと読めばいいのかーーこういうことにイチイチ引っかかって、数的処理に進めなかったという、アルキメデスもビックリな発見。

しらみつぶしに調べていくうちに、だいぶ「こういうことである」とは掴めたものの、参考書をやり始めると、今度は「重解、平方根、因数分解、独立媒介変数」などという「日本語表記」に面食らうことに。

結局、グールグル先生に尋ねた上で、もとの英語表現を突き止め、さらにOEDで引いてーーなんてことを10回もやると、「これは英語だけで学んだ方が効率よかないか」とイヤでも気がつく。

実際、今や計算をするときも英語で考えるように完全シフトしたら、アラ不思議、以前に感じていたイライラやモヤモヤがキレイになくなったので、「なるほど、苦手科目は資質のモンダイより、『やり方』がモンダイなのだ」とプラトンばりのイデアーに辿り着く(大げさ)。

いまや紐ingのコメントや学習ノートも英語でしか付けなくなり、また実行するときも考える言語を英語に切り替えておくと「何も違和感がない」と、「自分に向いてるやり方」はこんなにストレスないんだ!と感激するくらい。

その反動で、たまに日本語で数学の本を読む必要できると、以前の違和感が再燃するので、この違和感はなんなんだろうと自分でも首をひねる格好。

信頼する書き手の小島寛之さんの御本を読んでてもそれを痛感する。また自分でも「似たような操作のはずが、一方には違和感を感じ、もう一方には違和感をまるで感じない」のだから、ますます分からない。

たとえば小島さんの著書の中に、棒グラフと、それに関連する数式の説明が出てくる。

「X県の面積をμ(Χ)とする」という、ここに大きな抵抗を感じる。なぜそういう表記を自分で決めていいの?  そして読者である自分はなぜその表記に従わなくてはいけないの?と。

かと思うと、「ブラック・ショールズモデル」という複雑な数式を説明する際、まずは単純化するために「◯◯円の株式をX個買うとする」という表現が出てくる。ところがこっちにはまるで違和感を感じない。

それで困るんだな。どっちも背景は同じなんだから。使ってる言葉まで「〜〜とする」とおんなじだし。

・複雑なままだと解説しづらいので、単純化する
・単純化したことを記号で表現する
・用いる記号は、解説者が任意のものを選択する

というメンタリティは一緒。なのになぜ、「μ(X)」には大きな抵抗を感じ、購入する「株式個数をX個」とするのはOKなのか。なぜそういう差が生じるのか、当の本人も分からないので、厄介きわまりない。こんな話を聞かされる方も困るだろうけど( ´ ▽ ` )ノ

近年、工学とか使う人がどうした理論を学んだ結果、「下手な推測や予測はやっても仕方がない」と痛感。むしろ「ちょっとでいいから実際にやってみる」方が、モンダイ解決の糸口が掴める様子。

それでいうと、「数学が分からない」と言うのは簡単だけど、その理由をやらずに考えてみても仕方がない、むしろ「実際に数学をやった内容を、ケーススタディにした方が良い」ということかなー。

尊敬する小島さんの論法ではないけれど、この「数学が分からない」は、それこそ「◯◯が分からない」にまんま置き換えが効く。

数学と同じく語学も「分からない」と言われる分野だけど、「実際に語学をやった内容を、ケーススタディにした方が良い」結果につながりそうな気がする。

とにかく数学学び直しをした結果、「その分野が得意な人の方法論は、苦手な人の方法論にはまるで接点がない」と痛感。

前掲の小島さんが優れた入門書をいくつも執筆してらっしゃるのは、「数学が得意だったが、より高いレベルを目指した時に『数学が分からない』」と身をもって体験した人だからだろう。

それにしたって、ユークリッドの公理系をRPGに例えたり、論理演算をカードゲームにするなど、その「工夫」っぷりに頭が下がる。心底数学が好きでないと、こういう「一見、非効率的な」学習方法を考え出さないだろう。

その手の文例集として、『数学でつまずくのはなぜか』を推したい^_^


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by ulyssesjoycean | 2018-11-11 14:24 | Comments(0)

タカヤマ経済学派から、「ひとり理工学部」状態( ´ ▽ ` )ノ ファラデーさんどんな人かな

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(「タカヤマ経済学派」とふざけて言ってきたけど、経済学の計算を実際にやるようになったら、そこから数学にどハマり。今やすっかり「タカヤマ理工学部」に入学した格好。タカヤマ文化史は自然科学にも有効らしく、「ベイズ統計」の考え方がJohn Lockeとかあの時代のイギリス哲学みたいだな、と思うとまさに同時代だったりする。OEDも以前に比べてやたら科学用語を引くようになったなぁ。そういや電磁気系の用語はほとんどこの、ファラデーさんの造語らしい。画像はウィキペディアより)

経済学から数学に進み、致し片ないジジョーからピコピコの紐ingも始め、いまやすっかり「ひとり理工学部」状態。

電気回路とかも見るようにはなったものの、まだまだ物理学には心が動かないなー。電磁気の分野でファラデーさんが超エライというのは分かったけど、いかんせん日本語で文献を読んでると独特の術語に戸惑って読むどころでない。

ファラデーさんはイギリス人なので、その著作も原書で読めるだろうから、その点は掛け値無しにありがたい。フランス語だと、そこまで気軽に本を手に取れない。見つけるのもむつかしめだし( ´ ▽ ` )ノ

あとはこのファラデーさん、イギリス生まれだけど、紳士などという肩書きには程遠い人の由。なんでも学歴ゼロで、ほとんど独力で電磁気の発展に寄与したとか。

ちょっと前に読んでたGeorge Booleさん。True or Falseをゼロとイチに置き換えて数学的に整理した、ピコピコの曽祖父くらいの人だけど、この人も学歴らしいものは1つもなかったそう。

イギリスといえば階級制度の家元みたいなものだけど、その中でどうしてファラデーさんは活躍することが出来たのだろう。その当時の科学はキワモノ扱いだったのかな。

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by ulyssesjoycean | 2018-11-10 12:00 | Comments(0)

ええっ、「解題」って漢文由来の言葉なの? 『西田幾多郎随筆集』

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(数学やピコピコのロジカルな思考にくたびれて、別方面のロジカルに向かうのだから世話はない。眼光鋭いオジサンというイメージあった哲学者の西田幾多郎さんも、馴染みが出来てみると読むのが楽しみな書き手という印象。何より夏目漱石と殆ど同い年というのでビックリ。『西田幾多郎随筆集』は岩波文庫から税込1,037円にて発売中)

さすがに数学とピコピコの電気回路など、理屈一辺倒な分野ばかりやっていた反動で、なんか肩の凝らない文章に触れたいな、と。

それで前々から気になっていた西田幾多郎さんの随筆集を読んでるんだけど、読み進めてビックリ、「解題」って漢文由来の表現だったんだ。

先生は広島高師から前田家に転ぜられた。前田家は松雲公以来漢文の蔵書に富むことは周知のことである。先生はその解題を作るために入られたのである。

(西田幾多郎、『西田幾多郎随筆集』、岩波文庫、p.65. 2003)

西田さんが習った漢文の先生が、ど偉く漢文に詳しい人だった、という紹介だったけど、それ以上に「解題って、こういう文脈で使うんだ」と意表をつかれた格好。

「トランスレーティッド! 高山宏の解題新書」というマボロシの企画案ほか、学魔御大の「解題」という表現に馴染んで来たので、今の今まで「解題って何だろう」と調べても見なかった。

どうも西田さんの文脈から察するに、解題は「(蔵書)目録」に近い意味で使われてるようだ。あとで『新潮現代国語辞典』に当たるとしても、漢文ゆかりの表現だったのね。

あとは西田幾多郎さんの随筆集読んでて知ったんだけど、西田さん、数学もメチャできた人みたい。哲学に行くか数学に行くかで相当悩んだ由。

そういやHenri Bergsonも、結果的には哲学者になったけど、数学者としても大学者になっただろうと、指導教官が大変悔しがったとか。

もっともキタローさんの方は、どこか数学につれない雰囲気なので、最終的なところで哲学の方が性に合ってたんだろうな。

しかしなぁ、数学と論理思考に疲れて手に取った随筆集で、まさかまた数学に出会うとは思わなんだ( ´ ▽ ` )ノ  少し休憩したら数学を再開したまえと、数学さんの方から声をかけてきた感じがする(´∀`)

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by ulyssesjoycean | 2018-11-02 12:01 | Comments(0)

ルイ14世のお付きは大変。゚(゚´Д`゚)゚。 フェヌロンさんの『テレマック』

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(「フランス王室の教育係」という職業を聞くだけ胃が痛くなりそうな重責を担ったフェヌロンさん。17〜18世紀の「これは!」という作品として『テレマック』を書いたそうな。例によってソースはギルバート・ハイエット先生)

『西洋文学における古典の伝統』もようやく18世紀に入り、馴染みの名前もチラホラ見えるように。

ハイエット先生が17〜18世紀で特筆すべき小説3作品を挙げており、リチャードソンの『パミラ』、フィールディングの『トム・ジョウンズ』、そしてこのフェヌロンの『テレマック』。

前2作は見たことあるし、フィールディングの『トム〜』に至っては、これは英語で書かれた小説ではバツグンの面白さだな!と感銘を受けてる。

一方のフェヌロンさんは、文学史の知識として「なんか聞いたことあるな」とは思ったけど、この時代の代表作を書いていたとは知らなかった。『テレマック』も字面は見てたけど、これ、「テレマコス」のことなのね。

なんでもフェヌロンさん、王室の教育係とかで、ルイ14世のイケイケ路線はいかがなものかと思っていて、幼少のブルゴーニュ公の教育係を仰せつかるなど、その心労を思いやるだけでこっちの胃も痛くなるくらい。

ただフェヌロンさん、大変な好人物だったそうで、古典の教養もズバ抜けてあるし、それを教育物語として『テレマック』に仕立てたそう。

『テレマック』はTélémaque、『オデュッセイア』で父親探してウロウロするテレマコスのことらしい。今の今まで知らなんだ。

古典の教養、特にギリシャに超詳しいフェヌロンさんだからこそ、こうした作品を書いたわけだけど、『オデュッセイア』をテレマコス視点で描くという手法は興味深い。

網で引いてみたところ、オリジナルテクストのフランス語も簡潔平明なので、自分にも読めそうだ。17世紀の作品ではどうかな、と思ったけど、このフランス語なら一安心。まあ、若い殿様向けに書いた童話と思えば、それも当然か。

因果なことにフェヌロンさん、この『テレマック』が大当たり、実はフランス王宮を風刺してると取られてしまい、実際に王様の方でもそう読みとったから、後年はけっこう大変だったみたい。

紹介してくれたギルバート先生によると、小説なのかフェヌロンのお説教を聞いてるのかわからない面もあるそうだけど、この時代の散文の見本だということなので興味しんしん。

とりあえず今度原書を見つけたら買っておくことにしよ( ´ ▽ ` )ノ まあこうして積読が増えていくのだから、阿藤ダレカばりに「なんだかなー」な心境ではある。

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by ulyssesjoycean | 2018-10-20 12:00 | Comments(0)

たまにはお役立ち情報 オススメのピコピコ学習本3冊ヽ(´▽`)/

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たまにはお役立ち情報を、ということで、「オススメのピコピコ本3冊」をご紹介。

1. 草野真一 『メールはなぜ届くのか』(講談社ブルーバックス)  
価格:929円(税込)

寸評:ピコピコをニガテに感じている人にはぜひぜひオススメの一冊。網の世界はこうなっているというのを、メールの進化発展に合わせて解説。正直、この一冊だけ読めば十分とも思う。

やるだけやってわかったけど、「網」と「紐」は全く別の世界ですな。

・網 = 日本全国の道路を管理する仕事(点検とかメンテとか含む) 
・紐 = 道路を走る乗り物を製造する仕事(ハンドルとかタイヤの大きさを決めるとか、車のデザインとかも含む)

と考えた方がいいかもしんない。

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2. 山本貴光 『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書) 
価格:886円(税込)

寸評:網の世界と紐を打ち込んでピコピコを動かすのは違うものなんだけど、「ふーん、紐ってこういう感覚で書いていくんだ」と分かる一冊。

人文系の人には馴染みないであろう、
「全ての要素を細分化し」
「類似する項目をまとめ」
「それを最小の単位で積み上げていく」
やり方が書いてある。

理系文系の融和が進まないのは、こうした「真逆のアプローチ」じゃないかなと思ったり(「全体像と文脈をサッと掴む」式の自分には、この「細分化」に馴染むのにエライ手間暇かかったことであるよ(´∀`))。

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3. 服部雄樹 『HTML&CSSとWebデザインが一冊できちんと身につく本』(技術評論社)
価格:2,462円(税込)

寸評:今までのは大枠の話だったけど、いよいよピコピコに紐を打ち込んでみよう!という時に最高なのが、この服部雄樹さんの一冊。何度もオススメってるので、一部の方には「わかったわかった」だという気もする(^∇^)

この本のエライところは、「ピコピコ用語の『由来』を解説」してくれるところ。全部ではないけど、英語の意味と発音もフォローしてくれるので、ピコピコ苦手組には「こーいうのが欲しかった!」と膝を打つ内容。

これはピコピコ&数学方面の方にお伝えすべきかと思うけど、ピコピコと数学が苦手な人は、「数学的思考法」ができないわけじゃない。「数学的思考法」が大事なことには異論なし!

つまづいてるのはそこではなくて、「数学やピコピコの用語の『由来、英語の発音、正しい読み方』」がモンダイになってるんだな。

正直、HTMLをHyper Text Markup Languageとして、「言葉の意味と読み方を正しく説明してる」のは服部雄樹さんお一人のみ。

数学やピコピコ本を見ると、「単語の読み方や発音は一切書いておらず、その処理方法だけが書いてある」のが、その内容を欲する読者とミスマッチになっている、と声を大にして言いたい。

例えば<div>なら、これは「divideを縮めたもの。ページ内に『区切り』を付ける時に使うから、divideって言うんだよ。だから<div>は『ディバイド』って読んでね」と言われれば、初心者は非常によくわかる。

一方で自分が不思議だったのは、この手の本職の方たちは「<div>を使って『やること』には敏感だけど、<div>という『記号の読み方』は全く意識してない」ということ。

この点で、文系理系のカベは大きいなぁと思ったりしたのでした( ´ ▽ ` )ノ  

*もちろん、理系方面から語学方面に対する違和感がきっとあるだろうから、それをちゃんと突き止めるのが現在のケンキューテーマ

あとこれは本じゃないけど、ピコピコに深入りしようという方には、edXが超オススメ。

日本語でピコピコ学習すると、独特の言葉遣いが気になって困ったけど、なんということでしょう、英語だけでやれば全く違和感を感じない!というビフォアアフター感覚。

証明書(Certificate)を取らなければ、大半のコースが無料で学べるのは超ありがたい。あとは気の合う講師を見つけるまでやってけばいいという。自分はこれのおかげでAzat Mardan「師匠」に出会えたもの(^∇^)


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by ulyssesjoycean | 2018-10-13 12:00 | Comments(0)